母を丸ごと受け入れてくださりサポートしてくださったことは忘れられません
2021.05.20
在宅酸素療法をしていた母は2020年5月に2度目の大腿骨骨折でK病院へ入院し、手術、リハビリを受けた後に鶴巻温泉病院への転院を希望しました。地域包括病棟へ入院し、その後介護医療院で約7ヶ月間お世話になりました。前向きで自己主張のはっきりとした母なので新しい環境への移動は心配でしたが、スタッフの方々のお陰で緩やかに馴染んでゆけたようです。
12月半ば過ぎに体調不良となり、その後4週間は母にとっても家族にとっても真に生と死に向き合う日々でした。主治医の先生はじめ看護師の方々からその時々の病状を的確にお聞きすることができ、母を丸ごと受け入れてくださりサポートしてくださったことは忘れられません。意識が薄くなっていく母への言葉がけ、優しい接し方がどんなに心強かったことか。医療、看護、介護システムができている安心感がありました。肉体的精神的な強さと優しさ、チームワークの良さを見せていただきました。母の要望を本当によく聞いてくださいました。CDでの音楽鑑賞、アロマセラピー、飾り物、そして2021年元旦の日の出写真など素晴らしい贈り物。最期まで一緒に過ごすことができ、母の「生き抜く」ことの現実を実感しました。立派な建物だけではなく、そこに関わっていらっしゃる皆様の息づかいに人の心が現れているのでしょう。ありがとうございました。
(2021年 ご退所・介護医療院)