専門・認定看護師委員会 加藤 久美子
当院では新人1名に対して継続的に指導・評価を行う「実地指導者」を1名配置しています。その実地指導者を対象に専門看護師と認定看護師が講師を担い、5月28日に研修を行いました。テーマは「技術指導を振り返ろう」です。新人が入職して2か月経過し、指導者としてどのように技術指導を実施しているのか、新人の立場からはどう見えているのか、患者は新人と指導者が一緒にケアすることに対してどう感じているのかなどを考える機会としました。
技術に関してはそれぞれの専門分野から「食事介助」、「血液培養」、「輸液ポンプの取り扱い」、「家族対応」とし、場面設定を提示してロールプレイを行ってもらいました。 ロールプレイ後は、それぞれが指導者、新人、患者役を体験し、感じたことを共有してまとめ発表を行いました。まとめでは「褒められるとうれしい」、「新人に目が向いていたので患者への声かけも忘れない」、「指導者は手順や根拠を理解して指導しなければいけない」、「指導者も不安になることはあるのできちんと上司に表出する」などの発表がありました。最後はそれぞれの分野から、技術に対してのワンポイントアドバイスを伝え、研修を終了しました。
今回の研修で実施指導者は普段から新人にやさしく指導している様子が感じ取れました。この学びを新人や患者に還元して欲しいです。
輸液ポンプの動作確認中
血液培養(検体採取)
※スタッフには写真公開の同意と許可を事前に得ております。
感染管理認定看護師 三橋 奈美江
2023年5月20、21日に開催された第11回日本感染管理ネットワーク学会学術集会に現地で参加しました。今回は、東京医科歯科大学(湯島キャンパス)で開催されました。学会テーマは、「感染管理の真髄~さあ原点に立ち返ろうそして未来を見据えよう私たちはICNだ!」でした。
コロナ禍では、全てWEBでの参加となっていましたが、新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことで感染に関する学会も現地開催が再開され、参加者は1300名を超えていました。>新型コロナウイルス感染症に関することだけではなく、日本看護協会の福井トシ子会長より「ICNへのメッセージ」とした特別講演が行われました。また「私の交渉術」、「感染管理者のアンガーマネジメントとメンタルヘルス」など様々な講演があり、現地では興味を持った講演を全部聴講することはできませんでした。今後、WEBで見ることができる講演もあるため、現地では聴講できなかった部分を中心に視聴していきたいと思います。
対面で話すことで皆さんの活躍や悩みを共有でき、自分が現在抱えている課題解決に繋がるヒントをたくさんいただきました。今後の感染管理活動に少しでも取り入れていきたいと思います。
会場入口
26階からの眺望
摂食・嚥下障害看護認定看護師 加藤 久美子
新人研修の「食事介助」や「口腔ケア」は新型コロナウイルスの感染リスクを考慮し、中止としていましたが、2年ぶりに開催することができました。
今回は感染対策として新人職員が自分自身で体験する方法とし、スプーンの操作やKポイントの位置を確認したり、固体と液体を一緒に摂取したり様々な体験をしてもらいました。
「患者さんの姿勢やスプーンの入れる位置、出すタイミングに気をつけたい」や「自分の立ち位置を考えて介助する」などの学びの意見を頂きました。病院食の試食も行いましたが、「嚥下調整食2より4が美味しい」「嚥下調整食の違いが食べてわかった」などの感想がありました。患者体験からの学びを実践に活かして欲しいと思います。
病院食を取り分けているところ
病院食を試食しているところ(黙食)
※スタッフには写真公開の同意と許可を事前に得ております。(尚、写真撮影時のみ、一時的にマスクを外しております)