猛暑が続き、各地で暑い日が続く中、今年は3年ぶりに行動制限が緩和された夏になりました。お盆休みを使って帰省する方、観光地へ旅行する方、キャンプや釣りといったアウトドアを楽しむ方など様々な楽しみ方をしたのではないでしょうか。そんな中、今回のコラムではお盆をテーマに取り上げたいと思います。
お盆にすることと言えば、先祖の墓参りが多いかと思います。墓参り一つでも地域によってさまざま風習があるといいます。私の生まれ故郷である山陽地方では、墓の周りに灯篭(写真1)を飾ります。
調べたところ、この風習があるのは山陽地方の一部だけであることが分かりました。TVでも紹介されたこともあったようで、なじみの風景がこのような形で紹介されてびっくりしました。
お盆になると制作されるものと言えば、キュウリの馬となすの牛(精霊馬)があります。先祖の霊を連れてくるお供として作られますが、近年では先祖に楽に早く来て欲しいという理由から、とても凝った馬と牛を制作する方が出てきます。今年は某カーメーカーが制作した馬と牛(写真2)が話題になりました。
ご先祖が好きだったものや、快適さを求めてこのような精霊馬を制作する、これは日本人の先祖を思う気持ちが形として現れているものであると私は思います。
故人を思う心は、人を思いやる心ですね。これは看護・介護の仕事にはとても大切な要素であると思います。お盆を通じて思いやり、寄り添いながら見て考え、よりよい看護・介護を提供することが大切なことだと改めて感じました。