鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀
【看護部長ブログバックナンバー】
看護部の就職説明会は、例年年が明けた1月から始まり6月まで続いていきます。昨年の主流はweb説明会でしたが、今回は直接対面説明会が再開できました。完成した新しいパンフレットを引っ提げて(!)、現在までに福岡、札幌、横浜が終わりました(横浜は後半もあり)。
コロナ禍で学生さんの参加はどのくらいなのか心配しましたが、心配をよそに多くの学生さんに当院を知ってもらうことができました。実習が中止になってしまった分、現場の温度感を感じる機会がない学生さんも多いようです。中には「昨年も聞かせてもらいましたが、また来ました」という熱意の高い学生さんもいてくれて、うれしい限りです。今年度あらたに開設された「在宅医療介護支援室」での訪問看護の話題もさらに上乗せして伝えさせていただきました。このあとも説明会が続いていくので、1人でも多くの学生さんに出会えることを楽しみにしています。
新しい看護部パンフレット。パスポートをイメージしました。
説明会は、1クール25分×7回、人数制限で行います。
札幌には毛糸の帽子や手袋などいろいろ準備しましたが、お天気が良くて使う場面はありませんでした。
(1)「 FUKUSHI meets!」初出展
「 FUKUSHI meets(福祉ミーツ)!」とは、福祉の分野で働きたい学生を対象にオンラインで開催する就職説明会です。全国の高齢福祉、医療、児童福祉、知的障害等々の分野の施設が出展し、オンラインで訪れてくれた学生に対して自施設を紹介します。現場の様子をいかにリアルに伝えられるかがポイントの1つになります。
人事担当の鈴木介護係長からは、初めての試みで不安もあったけれども学生さんを近くに感じられてよかったということです。見学予約も入り、これからもいろいろな方法にチャレンジします!
(2)野球大会で大活躍!
野球部の活動がコロナ第6波で自粛していましたが、春の大会シーズンが始まり、試合に参加することを決めました。首都圏の球場を舞台に関東の病院野球チームのNO1を決定する「ジャパンメディカル関東親善軟式野球大会」(神奈川県病院協会後援)への参加登録をして、先日試合を行いました。1回戦は「4-3」で快勝しましたが、先日行われた2回戦は残念ながら「0-1」という結果で負けてしまいました。
特記すべきは、2回戦でスタメンの1人が体調不良で急遽休みになってしまい、そのピンチヒッターとして当日'付き添い'に来ていた看護科長(女子)がメンバー登録して出場したことです。普通に考えれば、いきなり野球の試合に出場するなんて無茶ですが、この科長は普段から走っていて身体が作られていました。ヒットこそ出なかったものの、外野からのかけ声は一番ということでした。お疲れ様でした。
バッターは大科科長 (女子!)。なので、フォームは気にしないでください(笑)
鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀
【看護部長ブログバックナンバー】
1月のことになりますが、神奈川県看護協会小田原支部看護研究発表会がオンラインで開催されました。神奈川県看護協会は9支部に分かれており、当院は小田原支部に所属しています。その小田原支部の研究発表会が毎年この時期に開催されます。それぞれの発表のあとは講師から丁寧な講評をいただくことができ、この講評を聞いているだけでもとても勉強になります。今年度も谷山 牧先生(国際医療福祉大学小田原保健医療学部学科教授)から講評をいただきました。(わたくしごとですが、谷山先生の隠れファンです!)
当院からは、緩和ケア病棟の看護師が「緩和ケアパス導入の評価」というテーマで発表しました。内容は、多職種での情報共有を目的に2019年11月に運用を始めた緩和ケアパスの評価の報告です。リモートなので壇上に立つ緊張感はありませんが、リモートに慣れていないと'パワポが動かないけどどうしたらいいのーー''音声が聞こえないって言われてもどうするのーー'と、画面のこちら側では違う緊張感が漂ってました(笑)発表お疲れ様でした!
10演題の発表がありました。近隣病院のすばらしい取り組みを興味深く聞きました。
緩和ケアパスは、患者・家族へのケアの質を統一し、多職種での情報共有が目的です。
発表者の瀬沼さん。緊張していましたが、上手に発表できました。
セコム医療システム株式会社が主催する今年度の研修テーマは、「アフターコロナを生き抜くレジリエンス」です。CODID-19の蔓延から約2年が経過し、長期間の感染症対応に個人も組織も疲弊している今、医療の中を生き抜く力として注目されている「レジリエンス」を取り上げ、苦難に負けず再起する組織、個人の在り方を学び、明日への活力につなげたいという意図で企画されました。講演内容はどれも濃くて、特に、中島和江先生の「レジリエンス・エンジニアリング理論」は、'なるほどー'と深慮しながら拝聴しました。市中の感染はまだ続き、緊張の日々も続きますが、今日の学びを現場に還元したいと思います。
元吉本芸人のWマコトさんも登壇し、「笑いの力」についてお話をいただきました。
何度か紹介していますが、当院には特定行為研修を修了した看護師が5人います。修了生の活躍する姿を見て、「自分も目指したい」と思ってくれる看護師も増えています。その状況から、5人目までは科長以上を人選してきましたが、6人目に初めて副主任(しかも男子!)を人選しました。本来であれば1年前に修了予定でしたが、コロナ禍で外部実習が滞っていました。どうにか実習が再開となり、1月13日にめでたく修了となりました。今後はPICC(ピック・末梢留置型中心静脈カテーテル)挿入の中心になってもらう予定です。ちょっと(かなり)マイペースなので、先輩のお姉さま方に鍛えていただきましょうかね!?活躍を楽しみにしています。
特定行為研修修了6人目の鈴木達也くん。
マスクを外すとこんな感じ。
鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀
【看護部長ブログバックナンバー】
2022年の始まりとともに、新型コロナウイルス感染症の第6波に突入してしまいました。第6波はオミクロン株で、その特徴は皆さんも周知のとおり、他の株よりも感染(伝播)しやすく急激に感染拡大を続けています。この急激な感染拡大を受けて、看護部でも再び「研修延期(中止)ならびに会議縮小、実習受け入れ中止」を決定しました。研修、実習を少しずつ再開したばかりでしたが、今はリスクを最大限に回避することができることの一つです。
さて、年末年始は看護部職員の体調不良や事故等の目立った発生はなく、まずます穏やかに過ごすことができました。そして、年始は恒例の比々多神社へのお参りに行き、患者さん、職員・職員家族の安全と健康、病院の発展等々を願ってきました。
寅年は、「成長や始まり、象徴が生まれる年」などと言われています。経験を糧に成長し、発展に向かっていくつかの改善にも取り組んでいきたいと考えています。今年は診療報酬改定、機能評価受審と大きなイベントを控え、看護部でもあらたなクリニカルラダーの始動や複数人の外国人介護職の受け入れなど、新しいことにもチャレンジします。どうぞこの1年が皆様にとって安心・充実の時間になりますように。
院長が影になってしまいました(-.-) 左から、田村事務長、居宅クリニック(鶴巻ホームケアクリニック)中村院長、鈴木院長、居宅サービス部桑原部長、小澤
この虎の石像のように力強くありたい・・かな!?
昨年末に、全国のセコム提携施設(病院、クリニック、訪問看護、調剤薬局、介護施設ほか)の合同研究発表会がリモートで開催されました。例年なら関東地区、関西地区に分かれて対面で開催されますが(関東地区の発表会会場は新宿高層ビルの一角!)、このご時世、発表者があらかじめ収録した演題を審査するという形で行われました。
多くの提携施設から看護師、介護福祉士、薬剤師、管理栄養士、リハセラピスト、検査技師、MSW、事務職ほか、さまざまな職種の発表があり、とても聞きごたえのある研究会でした。その審査結果が発表され、当院が銅賞を受賞しました!研究テーマは「つるぴくとと導入前後の職員の掲示物に関する意識と業務負担感の変化~ベッドサイドの患者プランを記載した掲示物へのピクトグラムを取り入れる~」です。
「つるぴくと」とは、ピクトグラムの要素を取り入れた掲示物で、鶴巻温泉病院の「つる」とピクトグラムの「ピクト」を合わせて考案しました。回復期リハ病棟では、患者さんの回復とともに介助方法が日々変わっていくため、今どのような介助が必要なのか、タイムリーに誰もが周知できるようにしたいと考えて生み出されました。現場から「一目でわかる。役に立つ」と高評価を受けて、回復期全体に活用を拡げているところです。
「つるぴくと」の一例。30種類以上あります。
実際の活用の様子。ベッドの頭側の壁にマグネットで掲示します。写真右はフリーハンド歩行介助、左はトイレ。動作介助・ドア越し見守りを表しています。