看護部長ブログ
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Ozawattiの徒然なるままに 介護福祉士大活躍!(1)ワクチン集団接種ボランティア (2)介護情報マガジン

2021年8月

鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀

介護福祉士大活躍! その① ワクチン集団接種ボランティアに参加

 秦野市では、新型コロナワクチン集団接種が6月から始まっています。市内における集団接種会場は1か所しかないため、多くの市民の方が集まってきます。医師、看護師はすでに手配されていましたが、外回りをお手伝いする人員はボランティア頼みでした。

 いつくかの'つて'を伝って、神奈川県介護福祉士会湘南支部活動の一環として、当院にそのお話しが回ってきました。真っ先に参加してくれたのは小玉介護科長!その後、係長、副主任、一般スタッフが次々と手上げをしてくれて、1人で何回も協力いただいている人もいます。自分の時間を使って地域のお手伝いをするみんなのことを、とてもとても誇らしく思います。

 複数回参加してくれている教育担当の富樫介護係長からのコメントを紹介しますね。

 ----介護福祉士として地域で生活されている高齢者の方々に、少しでもお役にたてることがあるならと思い参加しました。実際、車から車イスへの乗り降り、移動介助や歩行の付き添い、難聴や視覚障がい者へのサポート、安心・安全にワクチン接種が受けられるよう声かけや配慮など、介護福祉士が手伝えることはたくさんありました。

 うれしかったことは、「親切にどうもね」「ありがとう。助かったよ」といった言葉をいただいたことです。これからもいろいろなところで活躍できる介護福祉士でありたいと思います。----

 介護を必要とする方のために、これからも温かい力が発揮されることを期待いたします。

左から3人が当院の介護福祉士

左から3人が当院の介護福祉士。
(教育担当の富樫介護係長は一番左)

安心できる乗り心地であるように介助します。

安心できる乗り心地であるように介助します。

ちょうどフジテレビの取材が来ていて、篠原介護係長が全国版で放映されました。

ちょうどフジテレビの取材が来ていて、篠原介護係長が全国版で放映されました。

介護福祉士大活躍! その② 介護情報マガジンに登場!(の予定)

 介護施設の取り組みや特徴を紹介している介護情報マガジン「care PERSON(ケア パーソン)」の取材を受けました。

 対象は介護医療院になるため、所属する2人の介護福祉士に協力をお願いしました。施設の取材が多い記者の方にとっては、当院で実施している介護職のラダー教育や研修が珍しかったようで、たくさんの質問がありました。(介護職の教育は本当に充実していて、この教育に魅力を感じて入職してくれる介護職も多くいます。その研修については、神奈川県に再度緊急事態宣言が発令された7月以降は見合わせ中です。)

 撮影はスムーズに進み、真摯に対応する姿や介護への思い、まぶしい笑顔、「何かポーズを!」という要求にもさっと対応できる様子に'素敵~'と思わずつぶやいていました(笑)冊子の完成が楽しみです。

介護の未来を担う人たちに、介護の仕事の素晴らしさややりがい等を伝え、未来に希望を与えたいという意図の情報誌です。

介護の未来を担う人たちに、介護の仕事の素晴らしさややりがい等を伝え、未来に希望を与えたいという意図の情報誌です。

撮影はさくさく進みました。。

撮影はさくさく進みました。。

「はい、ポーズ!」のお願いに、こんな感じでかわいく応えてくれました。

「はい、ポーズ!」のお願いに、こんな感じでかわいく応えてくれました。


Ozawattiの徒然なるままに 1.梅雨明けの日の空 2.ケアリンプログラム・基礎編研修

2021年7月

鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀

1.梅雨明けの日の空

 7月16日に関東甲信の梅雨明けが発表されました。平年(7月19日ごろ)より3日早く、昨年(8月1日ごろ)より16日早い梅雨明けということです。そして、この夏は猛暑になることが予測されています。まだまだマスク着用も必要な状況が続き暑さとの戦いになりますが、休息、睡眠、栄養、水分等を上手にとって、働く皆さんが元気でいてくれることを願います。

 その日の帰り道、幻想的な空に出会いました。皆さんにもお届けしますー(ハート)

この時期の夕暮れは、時に幻想的です。

この時期の夕暮れは、時に幻想的です。

この時期の夕暮れは、時に幻想的です。


病院から歩いて3分の鶴巻温泉駅

病院から歩いて3分の鶴巻温泉駅。
こじんまりした小さな駅ですが、こうやって見ると風情がありますね。


                          

2.ケアリンプログラム・基礎編研修

 セコム提携病院・神奈川ブロック合同研修会がオンラインで開催されました。内容は「ケアリンプログラム・基礎編」です。ケアリンプログラムとは、2012年から始まった「ケアの倫理研修」の名称を今年度「ケアリンプログラム」に変更したもので、3病院合わせて30名以上が参加しました。

 稲葉先生から臨床倫理を院内で議論することの意味、倫理問題対処のステップ、代表的なガイドラインの紹介他、佐藤先生からは倫理カンファレンスのプロセスと4分割について講義を受けたあと、グループに分かれて2つの事例について検討しました。医師、看護師、介護福祉士、リハ、管理栄養士、薬剤師、事務等々、多職種がグループに振り分けられ、「コロナ禍の看取り間際の面会」、「同意を得る家族がいない認知症患者の手術」について、4分割表を用いながら検討しました。職場が異なる初対面のメンバーとのリモートディスカッションはうまくいくのかどうか不安はありましたが杞憂に終わり、充実したディスカッションになりました。

 1例目は、単に面会できないという問題に終わるのではなく、本質にあるのは終末期の対応や意思決定支援を問われていること。2例目は、患者の'できない'ではなく今できていることに目を向けることの必要性や「身寄りがない人の入院及び医療に係る意思決定が困難な人への支援に関するガイドライン」等が示されました。稲葉先生の「(事例に)倫理委員会が介入したことで現場の医師を支えた」というコメントが印象的でした。医師も人であり、日々の中で迷い、葛藤している、・・そんな当たり前のことに寄り添うことを少し忘れていた自分がいました・・。

OT、介護福祉士、管理栄養士チーム

OT、介護福祉士、管理栄養士チーム


PT、看護師、医師チーム

PT、看護師、医師チーム


MSW、看護師、薬剤師チーム

MSW、看護師、薬剤師チーム


患者・家族と医療スタッフの「win・win」

2つの事例の検討内容を全員で共有。
施設は異なれど、患者・家族と医療スタッフの「win・win」を考えました。


Ozawattiの徒然なるままに 「お帰りなさい!」

2021年6月

鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀

 前回のブログで少し触れた「法人施設から戻ってきた職員」3人の様子を紹介します。


 1人目は、2年間訪問看護ステーションを経験した看護係長です。出向前は、緩和ケア認定看護師として緩和ケア病棟に従事していました。在宅で生活する癌患者さんは多く、入院患者だけではなく広い範囲で患者さんを見てほしい、地域に役立ってほしいという願いから出向を決めました。2年間の間に在宅で暮らす多くの方に出会い、支援し、そんな中で社会資源に関する制度やシステムを知り活用することや、タイミングを逃さない支援の大切さなど、多くの学びがありました。現在は、院内に設置されている訪問看護ステーションサテライトと、この6月からあらたに運用開始となっている「在宅医療介護支援室」を掛け持ちし、院内と地域を回っています。

訪看を経験した長田看護係長。サイズは小さくても(笑)、ガッツあります!

サイズは小さくても(笑)、ガッツあります!

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在宅療養の実際を経験しての学び

 2人目は、1年間急性期病院(横浜新緑総合病院)を経験した看護係長です。当院での経験は長く、多くの病棟に貢献してくれています。患者さんが当院に入院される前の急性期病院で受けてくる治療、看護等を知ることで患者さんの全体像をさらに深くとらえられるという確信と、当院の入院患者に多い脳卒中、骨折の急性期を直接観て、回復期リハ病棟はじめ看護部全体の看護の質向上に寄与してほしいという願いで出向を決めました。当院では経験できない術前・術後看護、がん治療等、1年間で濃厚な学びがありました。出向中の定期報告時も、ノートにびっしり疾患の学習がされていました、「大変~」と言いながら、その姿はキラキラしていました。現在は地域包括ケア病棟で活躍してくれています。

急性期病院を経験した畑中看護係長

急性期病院を経験した畑中看護係長。初めての電車通勤。
暑さにも寒さにもコロナにも、そして人込みにも負けずにやり遂げました!

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学習①看護スライド

 3人目は、1年間老人保健施設の定期巡回を経験した介護係長です。当院で働きながら介護福祉士資格を取得し、さらに介護教員免許まで取得した士気高い彼は、出向前は回復期リハ病棟で、自宅退院を目指して回復していく患者さんを支えていました。退院前に必要な介護はどんなことか、退院後の在宅ではどんな風に過ごされているのか等を見てきてほしいという思いで出向をお願いしました。定期巡回は、入浴、食事介助などの身体介護を中心に10分~15分の短時間の訪問を要望に応じて複数回行います。安否確認や服薬介助、おむつ交換なども定期的に行います。1年間を終え、「切なさ、楽しさ、苦しさ、不安、喜びと利用者との関りから生まれる感情が介護として自ら行動する原動力になる」という深みのある言葉が心に残りました。現在は、特殊疾患病棟で長期療養患者の介護を提供してくれています。

                 
定期巡回を経験した富樫介護係長

定期巡回を経験した富樫介護係長。
利用者さんから慕われたのは、'人間性'ですね。きっと・・。

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4.在宅介護での学びスライド

 

 それまでの生活スタイルとは一転するそれぞれの時間でしたが、最後まで続けられたことに大きなエールを送りたいと思います。学びを実践に活かし、患者さん、ご家族、職員から信頼される存在になってくれることを期待しています。最後に、快く受け入れていただいた各施設に感謝いたします。


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