執筆 医療法人社団三喜会 理事長 鈴木 龍太
子供の熱性けいれんの主な症状
生後6ヵ月~5歳頃までによく見られるのは熱性けいれんで、小児の3~11%に起こるとされます。38度以上の発熱時で急激に体温が変化するときに生じ、繰り返すことはあるものの、良性疾患なので多くは6歳を過ぎると消失します。
熱性けいれんではけいれんと同時に意識がなくなることが多く、この状態はひきつけと呼ばれます。通常、熱性けいれんは数分で治まりますが、30分以上続くと障害が残る危険性があるため、注意が必要です。

けいれんが起こったら転倒して頭を打たないように体を支え、静かに寝かせてけいれんの様子を観察します。さらに、呼吸が楽にできるように衣服の首周りを緩め、嘔吐したもので窒息しないように横向きに寝かせ、上顎をそらす回復体位をとります。小児の場合、舌を噛まないように口腔内に物を詰める保護者もいるようですが、歯が折れたり誤飲したりする危険性があるので控えましょう。特に初めて熱性けいれんが起こったときは、脳炎や髄膜炎などの疾患が潜んでいないかを確かめるために、症状が治まったらかかりつけ医を受診することをお勧めします。発作は数分で治まることが多いですが、10分以上続くようであれば速やかに医療機関を受診しましょう。

子供の熱性けいれん 予防法は
熱性けいれんの場合は必ずしも予防が必要ではありませんが、発熱の度にけいれんを起こす場合は、37.5度前後の発熱があったらできるだけ早くジアゼパム坐薬を使用すると予防できることがあります。予防や解熱剤の使用に関しては医師とよく相談することが大切です。

救急小児科受診の方へ
鶴巻温泉病院は小児科はございませんので、受診される場合は下記を参考にされてください。こどもの救急については「日本小児科学会」を検索、「こどもの救急」サイトも合わせてご覧ください。
脳の病気
著書紹介
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「はじめてのオムツ どこで最期を迎えるか」
日本会介護医療院協会長
医療法人社団 三喜会 理事長
鶴巻温泉病院 名誉院長
横浜新緑総合病院 院長
鈴木 龍太
イラスト 星 あかね












