鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀
【看護部長ブログバックナンバー】
当院の倫理委員会メンバーが、地域の皆さんと交流する機会をいただきました。倫理委員会と聞くと、院内で医療やケアのあり方について検討する場、という印象を持たれる方が多いと思います。しかし、患者さんや入所者さんは、もともと地域で生活されている「生活者」です。そう考えると、病院の中だけで倫理を考えるのではなく、地域の中で人々がどのように生きているのかに触れることも、私たちにとって大切な視点なのだと感じます。
今回のテーマはACPとしました。人生の最後にどうありたいかを、「もしバナゲーム」を使って考えます。(「もしバナゲーム」とは、「もしも自分や大切な人が余命半年?1年だとしたら」という前提で、本当に大切にしたいこと(ケア、過ごし方、価値観など)が書かれた36枚のカードを選び、話し合うカードゲーム)
12名の地域の方が参加して下さり、中には現在治療中の方、ご家族が余命半年と告げられた経験をお持ちの方、また、家族に望まない延命治療を提供された経験をお持ちの方もいらっしゃいました。そうしたそれぞれの想いが重なり、「もしバナゲーム」の場では、語りが大いに盛り上がりました。
今回の交流では、医療・看護介護の現場で大切にしている考え方を紹介しながら、地域の皆さんが日頃感じていることや疑問について率直にお話しを聞くことができました。「近くにあるけど、どんな病院なのかよく知らなかった。今日、聞けてよかった。」という声もあり、もっと地域とつながる必要があることを再認識しました。これからも倫理委員会の活動を、病院の中だけでなく地域にも開きながら、よりよいケアのあり方を探求していきたいと思います。





念願であった「慢性心不全看護認定看護師」が誕生しました。
昨年3月に「認定看護師教育課程 慢性心不全看護分野」を修了したあと、病棟管理を行いながら認定試験に向けての勉強にも励み、12月に認定看護師を取得することができました。
慢性心不全(心不全)は、日本では高齢化に伴い患者数は増加を続けています。放置すると命に係わるリスクが高く、当院でも発症する患者さんが少なくありません。しかも、病棟機能に関係なく発症する患者さんがいるため、かねてより慢性心不全看護認定看護師の必要性を感じていました。
今回認定を取得した科長は、明るく前向きで、早速心不全の患者さんに関わってくれています。これから心不全の患者さんに対して、病状の悪化を防ぎ、寄り添いながら'その人らしい生活'を支えていくこと、さらにスタッフと地域の力になっていってくれることを期待します。

小澤看護部長のブログ「Ozawattiの徒然なるままに」バックナンバーです。

鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀
【看護部長ブログバックナンバー】
新しい年が始まりました。2025年は病院にとって経営手腕を問われる年であり、各病棟での入退院の対応に職員が頑張ってくれた(くれている)ことに感謝しています。病院を取り巻く厳しい環境は続きますが、そんな中でもやりがいや楽しさを感じ続けていける職場環境作りは自分の責務であると、あらためて身を引き締めています。
さて、年始は恒例になっている「比々多神社」への初詣。出江院長に交代して、初めての初詣です。私は欲張って、患者さん・入所者さんの病気平癒・健康回復、職員の健康・活躍、病院の発展、地域への貢献、そして今年は日本リハ看護学会学術大会を担当しますのでその成功等々、たくさんお祈りしてきました(笑)。
今年を考えていくにあたり、コーチングは一つの鍵になると思います。昨年から本格的に取り組んでいる院内でのコーチング。看護部では柏木副部長がインターナルコーチ(コーチングをする人)の研修を修了し、同時進行でステークホルダー(コーチングを受ける人)として副部長・科長の計5人を選抜してコーチングを実践してきました。そして選抜された5人もコーチングを受けながら自身の課題に取り組んでいきます。自分の内面と向き合っていく時にはつらい、苦しいことが多々あります。つい背中を向けたくなったり、涙したり・・それでも、そこを一歩越えたときに前向きな変化や成果が生まれています。そんな成長していく姿を、私はたくさん見せてもらうことができました。さらに、ステークホルダーだけではなく科長会全体として「対話」の機会を設け、科長たちが生き生きしていると感じています。今年も看護部から、あらたなインターナルコーチ・ステークホルダーが誕生する予定です。さらに成長していくことがとても楽しみです!
それでは今年もどうぞよろしくお願いいたします。