鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀
【看護部長ブログバックナンバー】
2025年度が始まりました。4月からの看護部の体制で、あらたなチャレンジがいくつかあります。1つ目は副部長の体制です。昨年度までは2名の看護師でしたが、今年度はそこに介護福祉士の副部長を1名加えて、3名体制としました。100名弱の介護福祉士が働く当院だからこそ、さらなる発展を期待してのことです。看護部副部長として介護福祉士が立っている病院はそれほどないと思うため、画期的なことだと考えています。看護師副部長1名もあらたな昇格です。顔ぶれ、人数ともに新しくなり、これまで以上に看護部を盛り上げていってくれることを楽しみにしています。
2つ目のチャレンジは、「回復期介護科」の新設です。従来、回復期4病棟にそれぞれ介護職を配置していたものの、施設要件上では配置数が小さいため、介護職同士の連携が少ない、休みの希望が重なれない等の問題がありました。これらの問題を解決するために、2年前から2病棟の介護職をワンチームにする体制に取り組み、そして今年度「4病棟介護職ワンチーム」に至りました。責任者にはあらたに介護科長代理をたてました。モデルがない中で運営していくことになりますが、介護職の力を大いに生かし、柔軟な発想で進んでいってくれることを期待しています。
春は異動があります。'その部署に3年以上'が異動の基準になりますが、意向調査の結果や全体のバランスで決定します。この春は特に科長職の異動が多めでした。病棟機能が異なると管理内容や方法に違いが出てくるため、役職者であっても初めてあるいは久しぶりの機能の病棟に異動すると、しばらく固まってしまいます(笑)。でも、わからないからこそ必死に知ろうとする姿はエネルギーがあふれています。また、新しい目は、そこでは当たり前にされていたことを変えていくきっかけにもなります。異動や新人さんを迎えたり'ざわざわ'する時期ですが、それも楽しみながらみんなで進んでいってもらいたいと思います。
それでは、今年度もよろしくお願いいたします。
鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀
【看護部長ブログバックナンバー】
2024年度もあとひと月となりました。各委員会・会議の「年間活動報告とまとめ」が続きます。日頃はなかなか出席できていない委員会でも、ここだけは!と思い、先日セーフティマネジメント(以下、セーフティ)委員会と看護部療養支援委員会の報告会に出席しました。
セーフティでは、今年度「転倒転落骨折予防」「マニュアル・学習会」「誤認防止」の3つの班を作り活動。転倒と言えば回リハ病棟のイメージが大きいように思いますが、地ケア、難病、緩和等、疾患から影響される転倒はどこの病棟でも発生しています。今年度は、転んでも衝撃を吸収してくれる床マット『ころやわ』の試行や、職員が開発した『つるピクト』(2022年1月ブログ)を進化させるなど、いろいろな取り組みをあらためて理解しました。
療養支援委員会では、「退院困難な方への支援」をテーマに、各病棟から報告されました。共通していたことは、患者さんと家族の意思が違う時にどのように関わっていくかということ。患者さんを一番に考えても介護する家族の環境が整わなければ現実は厳しく、何度も話し合ったり、その家族を誰がどのように支えるのかなど、1つ1つが大切な事例として報告されました。印象に残った一つは、長期療養になる患者さんが多い特殊疾患病棟での「外出・外泊支援」でした。退院することは難しいけれど、数名の患者さんの自宅への外出・外泊を叶えているすばらしい支援!「無理」ではなく、いかに実現させるかであり、患者さん・家族にとっては大きな希望になると感激しました。
コーチングとは、広辞苑第六版によると、①コーチすること。指導・助言すること。②本人が自ら考え行動する能力をコーチが対話を通して引き出す指導術、と示されています。そして、組織にコーチングを導入することで、職員の自主性を引き出し、全体の活性化に一定の効果が期待できるとされています。
2023年8月に当院に就任された出江(いづみ)紳一副院長は、国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチでもあり、当院でのコーチング導入を提案して下さいました。事務局がこつこつと準備し、そして満を持して(!?)、プロジェクトキックオフの日を迎えることができました。プログラム提供元である'コーチエイ'とリモートでつなぎ、今回は説明を聞くだけかと思いましたが、しばしば「1 on 1」。しかも、答えは自分の奥に眠っているような内容で、'そういえば、自分が大切にしていたことってこれだったな'と深く思い返すことも。参加した全員がそれぞれに感じることがあったようで、終わった後の皆さんのとても良い表情と良い雰囲気が印象的でした。変化していく様子(?)を、定期的に報告いたしますね。
鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀
【看護部長ブログバックナンバー】
新しい年になりました。カレンダーの年末年始は最大9連休でしたが、院内には365日、患者さん・入所者さんがいらっしゃいますので、職員は交代勤務になります。世の中はお休みという人も多い中、勤務いただきありがとうございました。
さて、年末年始は院内のイベントが盛りだくさん。12月の「ツルミネーション」(「あかりの夜」の名称を改名。由来は、'鶴巻'と'イルミネーション'を合体させた(笑))、永年勤続表彰、仕事納め式、仕事始め式、幹部の比々多神社参拝等々です。以前は年末に餅つき、年始はおしるこがふるまわれる等の行事がありましたが、時代の変化に合わせてやめてしまったことがいくつかあります。それは寂しくもありますが、「大切なことは何か」を考えるきっかけにもなりました。
変化に立ち向かうための必要なマインド、力についてはさまざまに言われていますが、今の私の立ち位置で気持ちに刺さった内容は、次の5つです。①変わりゆく世を楽しめる、②デジタルに強い、③独自性を大切にする、④グローバルな視点、⑤多様性の尊重。どれもまだまだだと思うので(②は特に・・)、心にとめて動いていこうと思います。
それでは、本年も病院の繁栄と職員、皆様の健康を願い、どうぞよろしくお願いいたします。
看護部では、長期研修や学会参加のあとに、その学びを科長会で報告してもらう機会があります。最近では、セコム提携病院神奈川ブロック交流研修、日本介護福祉士会全国大会、日本慢性期医療学会、実習指導者講習会(看護師・介護福祉士)の参加者からの報告がありました。科長会での発表はとても緊張すると思いますが、皆さんそれぞれに準備を整えて、決められた時間内にポイントを押さえて上手に報告してくれます。ラダー教育の中で発表する機会が多く、訓練されている成果だなとあらためて実感しました。研修・学会参加者だけではなく、報告を聞いた側も学びになりますので、お互いにその学びを現場に還元していただきたいと思います。